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現在までに、13救難所40隻104名を登録した「大規模災害時等における救援出動船及び出動救難所員名簿・救援活動連絡網」を作成している。また登録船体には次のように記載したプラスチック製のプレートを貼付することにした。

 

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次に排出油事故対策については、横須賀・横浜海上保安部が設立した三浦半島・相模湾排出油防除協議会にそれぞれ入会すると共に、10年度予算で事故の発生に備え各救難所にオイルマット(105枚入)3箱、油処理剤(18・)1缶を配布した。

 

おわりに

 

神奈川県の海域は遊漁船を含む沿岸漁業の活況に加えて、かって「太陽の季節」で全国的に知れ渡ったように海洋レジャーのメッカでもあり、夏期の海水浴シーズンは勿論のこと釣り、サーフィン、ヨット、プレジャーボート等と海の利用者は年間を通じて絶えることがない。

そのためレジャー活動関連の水難事故が多く今後も増加の傾向にある。ちなみに、10年度救助出動13件のうち漁業者の水難事故は3件のみであり、10件はレジャー関連の事故であった。

今後こうした事故の増加に対応するために救難所の充実を図る必要があり、それにはレジャー関連の企業・関係者等に賛助会員になってもらい協力を得るのも一つの解決方法であるが、そのためには事務局として神奈川県水難救済会の体制の整備をはかると共に、広く当会の事業を理解していただく努力が必要と考えている。

 

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神奈川県水難救済会所属救難所配置図

 

 

 

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