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1] 傷口よりも心臓に近い部位で、肘や膝より上(手、腕からの出血であれば肘から上の上腕部、足からの出血であれば膝から上の大腿部)に固く二重に回して半結びをかける。

2] 堅い棒やスパナ等、折れない物を結び目に置いてから本結びをかける。

3] 結び目に置いたスパナ等を回転させ、出血が止まるまで締めつけた後固定する。

4] 止血帯を巻いた時刻が誰にでも分かるように、巻いた時刻を止血帯等に記入する。

5] 止血帯を1時間以上もの間巻いていると、組織が壊死することがある。30分に一度は、血液が少しでる程度に緩めるのが安全である。

 

図1-26 止血帯の巻き方

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V 傷・やけど等の処置

 

1 やけどした時

やけどした場合は、水で冷やすことが原則であるが、症状は様々であり、重症であれば一刻も早く医療機関へ搬送することが必要である。

(1) やけどの重症度の判定と経過の目安

やけどした時に重要なことは、やけど部位の広さと深さを判断することである。やけど部位が広範囲で深いほど重症である。

やけどの深さは、表1-3のようにI〜III度で判定する。第II度以上のやけどは、小範囲であっても医療機関で治療を受ける必要がある。

 

 

 

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