1 観察の手順
観察の要点、順序を誤ってはならない。観察に当たっては、生命に重大な影響のある、
1] 意識の状態
2] 呼吸の状態
3] 脈拍の状態
4] 大出血の有無
を調べ、傷病者の生命が危険な状態にあるかどうかを判断し、次に局部的な
5] 傷の状態
6] 骨折の状態
7] 出血の状態
8] その他
を調べる。
2 観察の方法
(1) 意識のみかた
意識の状態を調べるには、まず傷病者の耳元で声をかけて反応をみる。声をかけても反応がない場合は、肩をゆするかたたく等の軽い刺激を与えてみる。
意識障害の程度とその処置は表1-1のとおりである。