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従って、質問表記載の資機材は保有していないが、汚染事故が発生した場合には、次の機関、団体等から供与される。

・環境省

・市民保護局(首相直轄の政府機関)

・港湾汚染対策のための地方団体

・石油会社及び精油所

「国家的汚染緊急事態(National Pollution Emergency)」と類別される大規模な汚染事故の場合には、油防除設備のある4隻の海軍多目的船のうち1隻(必要な場合は2隻以上)に出動を要請することができる。(いずれも全長70メートル以上)

(ニ) 油汚染に対する準備対応に関する国家緊急時計画の有無及びその概要について

現行のItalian National Contingency Plan(国家非常事態対応計画)は、OPRC条約に基づくものではない。

(ホ) 油の漂流予測・提供体制及び予測手法・提供状況について

訓練や実際の汚染事故の場合は、Italian National Oil Agency(国家石油庁)から供与される数学的予知を利用する。

(へ) 近隣諸国との油防除合同訓練の実施状況について

汚染対策に関係する他の国家機関とともに、フランス・コーストガードとの合同汚染防除訓練に参加する。これはRa.Mo.Ge.協定により、通常、1年に1回実施する。

 

ハ Loran-C 地中海ネットワークの現状と将来展望について、担当官から次の情報を入手した。

テーマ:Loran-C 地中海ネットワークの現状と将来の展望

Loran-C 地中海ネットワークは、4箇所の中継基地とコントロールセンターから構成される。2箇所の中継基地とコントロールセンターは、イタリア領域内にある。

・主要中継基地は、カラブリア州カタンツァロ近郊セッリア・マリーナに所在(Sellia Marina, CZ)。

・補助中継基地は、シチリア島アグリジェント近効ランペデゥーサ島に所在(Lampedusa, AG)。

・コントロールセンターは、カラブリア州クロトーネのサンタ・アンナ空港に所在(Sant'Anna di Crotone, KR)。

スペインには、エスタルティット(Estartit)に補助中継基地が、トルコではカルガブルン(Kargaburun)に補助中継基地がある。

しかし、1994年12月31日付けで、すべての基地はその受け入れ国家の管理へと移行した。

 

 

 

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