(6) 業務
イ 港湾監督事務総司令部作成による業務実績は、次のとおり。
○ 1996年度活動報告 出動回数
海難救助 3,879
非合法移民取締り 2,487
汚染予防、取締り 2,892
海上警察 9,364
漁業監察 7,148
考古学監察 557
1996年度には、4,362名が生命の危険から救助、看護され、1,814隻の船舶が救助された。
○ 1996年度司法警察の活動・通告された犯罪と違反の理由
娯楽 2,960
航海の安全性 713
汚染 272
漁撈理由 2,377
法律違反 1,005
海難救助に関して、例えば船舶種類別、海難種類別、発生海域別の分類等について質問したが、そのような細分類はしていないということであった。
ロ 海洋汚染
海洋汚染に関する当方の質問に対する担当官の回答は次のとおり。
(イ) 海洋汚染防止に関する法令について
海洋汚染防止に関する法制――MARPOL73/78のほか、国内基本法としては次の2法がある。
・319/76(1976.5.10)・・・・・・水質保護に関するもの
・979/82(1982.12.31)・・・・・・船舶による海洋汚染防止に関するもの
(ロ) 海洋汚染の防止活動について
イタリアにおける規制の重要な改正例は、従来は、船舶から排出されるビルジ水は15ppm以下とされていたが、1982年12月31日以後は、イタリア船籍の船舶についてはその場所を問わず、また、他国籍の船舶については、イタリア領海内においてはビルジ水の排出は全く認められなくなった。
(ハ) 油汚染対応に関し備えている防除資機材の数量及び配置場所について
海上事務総局等の地方組織は、汚染事故が発生した場合、その対策に関する責任機関である。しかしながら、常に担当の中央機関の指示に基づいて行動する実施機関であり、イタリアの場合、この中央機関は環境省である。