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ニ 国家憲兵隊(国防省)

陸上における活動(刑法や公共秩序維持)が中心であるが、約40隻の高速艇とヘリコプターで海上における国家活動に参加する。

 

ホ 民間警備隊(内務省)

市民への一般的な援助を行うが、海上進出可能ヘリ14機による人命救助、汚染対策監視に参加している。

 

ヘ 海難救助全国協会(SOCIETE NATIONALE DE SAUVETAGE EN MER:SNSM)

フランスの全沿岸において海難事故発生時、救難発動する個人の自発的な協会であり、本土と海外に250以上の部署と総計4,000人のボランティアが、40隻のライフボート、120隻の高速艇及び480隻の小ボートを運用している。

全国の海難救助活動のための当協会の介入時間は全関係機関の介入時間の34%に及んでいる。(1997年)

国から支援されており、1997年に設備・運輸・住宅省から受け取った助成金は、設備関係405万フラン、運営関係970万フランである。

 

ト その他

 

(5) 海上における国の活動

イ 人命救助

海軍管区長官の権限の下で、CROSSは、海上における全ての調整及び公的・私的財産を公共奉仕義務に割り当てるための責務を有する。

隣接国との捜索救助協定については、英国との間に「英仏海峡プラン」という取決めがあり、緊密な連携のもと推進している。その他、スペイン、イタリアと現在話し合いを行っているところである。

1997年の海難発生状況等は、別表のとおり。

 

ロ 航海の安全

ブルターニュ沿岸海域では、年間5万隻の船舶が、1日当り油等70万トン及び危険物貨物9万トンを輸送している。

CROSSは、海軍管区長官の下で、Gris-Nez、Johourg及びCorsen CROSSが3つのTSSをカバーしている。

 

ハ 航行情報

海軍水路測量局(SHOM)は、船舶に必要な全ての海上情報を船舶に伝えることにより、航行の安全に寄与している。

CROSSは、気象情報、その他の安全情報を自身の通信ネットワークで運用している。

 

ニ 海上における汚染防除

海上における責務を有する政府部局は、海洋汚染者の発見に協力している。万一事故発生の場合は、海軍管区長官が全ての運用及び財政問題のための総合的な指揮者となる。

 

 

 

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