一般に、石油や天然ガスを燃焼させて発電するとともに、廃熱を給湯や冷暖房にも利用することによって熱効率の向上を図るシステムをいう。全体の熱効率は、通常の発電の熱効率が40%以下であるのに対して、70〜80%にまで高めることができる。
■ 農山漁村集落処理施設
都市部で進められている公共下水道に対して、農業振興地域内の集落、林業集落内、漁業集落内の下水を処理する施設。
─は行─
■ パートナーシップ
市民、行政、企業、NPO等の各主体が、公平で平等な関係を築き、公平な役割分担のもとに連携して環境保全に取り組むこと。
■ BOD・COD
BOD(Biochemical Oxygen Demand、生物化学的酸素要求量)とは、水中の有機物を好気性バクテリアが酸化分解するのに要する酸素量であり、代表的な河川の水質指標として用いられる。
COD(Chemical Oxygen Demand、化学的酸素要求量)とは、水中の有機物を酸化剤によって酸化する際に消費する酸素量であり、代表的な海域の水質指標として用いられている。
ともに値が高いほど有機物量が多量に含まれており、汚濁度が高いことを示す。
■ ビオトープ(Bio-Tope)
ドイツ語で「ビオ」は生物、「トープ」は場所を指し、「野生生物の生息空間」を意味する。なお、ビオトープは、生態学的には生物の生息に必要な最小単位の空間のこととされている。一般にはトンボ池などある程度のまとまりのある生息地としてやや緩やかな意味で使われ、さらに地域的な広がりをもつ生息空間などとして、幅広く使われる場合もある。
■ ヒートアイランド現象
都市独特の局地的気候現象で、人口の都市への集中による大気を冷やす森林や畑の減少、大量の人工熱、放射熱と大気汚染物質の放出等の結果生じた都市の気温が局地的に周辺よりも高くなる現象のこと。都心ほど気温が高く、等温線が島のような形になることからこう(heatisland:熱の島)呼ばれる。月平均気温は周辺より1〜4℃高く、冬は特に高く、また、最低気温が下がらないため都市の熱帯夜を増加させている。
■ 富栄養化
水の交換が悪い閉鎖性水域においては、工場排水、生活排水、農業用水などにより、水中の栄養塩類である窒素、燐などが増えると藻類、プランクトンなどが増殖し、腐敗過程でさらに水中の窒素や燐が放出され、次第に栄養塩類が蓄積される現象をいう。これに対して、栄養塩類が少なく生物生産の少ない状態を貧栄養という。