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■ 多自然型工法

動植物の様々な生態の保全・創出に配慮して、瀬や淵など変化のある水際環境の創出や覆土による植生の維持、落差の穏やかな魚道の設置などの工夫を施した工法のこと。

■ 地球温暖化

地球の温度は、太陽の日射熱と地球から宇宙へと放出される熱とのバランスにより、一定を保っている。ところが、大気中には地球から放出される熱を逃がしにくい二酸化炭素、メタン、フロン、亜酸化窒素などの温室効果ガスが含まれている。これらが増えすぎると、宇宙空間へ放出される熱が地表面に戻され、地上の気温が上昇すること。

■ 地球環境問題

人類の将来にとっての大きな脅威となってきている地球規模における環境問題。地球環境問題として現在認識され、かつ、取組がなされているのは、次の九つの問題である。

1]地球の温暖化 2]オゾン属の破壊 3]酸性雨 4]海洋汚染 5]森林破壊 6]野生生物種の減少 7]砂漠化 8]有害廃棄物の越境移動 9]開発途上国等の公害

それぞれの問題は、因果関係が相互に複雑に絡み合っている。例えば、フロンガスはオゾン層を破壊する一方で地球温暖化をもたらす温室効果ガスでもあり、森林の破壊は、二酸化炭索の吸収源の減少を通じて地球温暖化を加速する一方、野生生物種の減少の最大の要因でもある。

これらの問題は、現在の、特に先進国での大量生産、大量消費、大量廃棄といった経済社会活動や個人のライフスタイルのあり方、さらには、人類のこれまでの技術文明の責任を問うような内容を含んでいるといえる。

■ 地球サミット

地球環境問題の対策を議題に、1992年6月にブラジルのリオデジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議」(UNCED)のこと。地球環境問題についての歴史的な会議で、世界の各国の元首、首脳の参加の下に行われた。地球温暖化防止のための気候変動枠組み条約、生物多様性条約への署名が始まるとともに、環境と開発に関するリオ宣言、アジェンダ21、森林原則声明が合意された。

■ 窒素酸化物(NOx)

石油や石炭などの窒素分を含んだ燃料の燃焼により発生する。窒素酸化物は、高温燃焼の過程でまず一酸化窒素(NO)の形で生成され、これが大気中に放出された後、酸素と結びついて二酸化窒素(NO2)となる。この反応はすぐに起こるものでないことから、大気中ではその混合物として存在している。二酸化窒素は高濃度で、呼吸器に好ましくない影響を与える。

 

 

 

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