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■ 水源かん養

森林が有している機能で樹木、落葉及び森林土壌の働きにより、降水を効果的に地中に浸透させ、長期にわたり貯留・流下することにより、洪水調整、渇水緩和等河川流量の平準化を図る。

■ スプロール化

無秩序、無計画に住宅地化が郊外に広がり、市街地が虫食い状態になっていくこと。

■ 生態回廊

点在するビオトープを水や緑で相互に結ぶこと。これによって、生物の生息・生育地間における動物の移動経路や植物の種子の伝播経路が形成され、生物が生息・生育できる環境が分断されることなく空間的に広がる。

■ 生態系

ある地域に生息する生物群集(同じ場所で生活しているいろいろな種の個体群)とそれを取り巻く無機的環境(気象・土壌・地形・光・温度・大気など)をあわせた一つのまとまり。

■ 生態系ピラミッド

生産者(緑色植物)からエネルギーを直接受け取る(食べる)ものを第1次消費者、第1次消費者からエネルギーを直接受け取る(食べる)ものを第2次消費者、その次を第3次消費者と呼び、生産者から順に高次の段階へとその関係を積み上げていったものをいう。

■ 生物多様性

種内の多様性、種間の多様性及び生態系の多橡性を含んだ概念である。すなわち、1]多様な生態系が存在するという生態系の多様性、2]多様な種が存在する、いい換えれば、全地球的に種の絶滅が防止され個々の生態系が多様な種から構成されているという種間の多様性、3]同じ種においても、多様な地域的個体群が存在するということを含め、同じ種の中でもそれぞれの個体が有している遺伝形質が異なるという種内の多様性の三つのレベルの多様性をいう。

■ ゼロエミッション

廃棄物や排熱の自然界への排出(エミッション)をゼロにすること。具体的には、一産業・社会部門における廃棄物・排熱を極力その中で再利用するとともに、他部門での活用を含め、全体として廃棄物等をなくすこと。

 

─た行─

■ ダイオキシン(dioxine)

有機塩素化合物のポリクロロジベンゾパラダイオキシンの略称。塩素原子の数と位置により多数の異性体があり、このうち2、3、7、8─テトラクロロジベンゾダイオキシンの毒性が最も強い。ごみの焼却などにより非意図的に生成する。

 

 

 

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