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る開かれた美しいむらづくりに向けた意欲と、都市住民の側に芽生えた新しい形での余暇利用や農山漁村空間への思いとに橋を架けるものである。

■ 経済的措置

経済的措置は、経済的な誘因を与えることにより、各経済主体が環境保全に適合した行動をとるよう促そうとするものであり、経済的負担を課す措置と経済的助成を与える措置がある。

経済的負担は、環境への負荷の発生に関連する活動を行う者に、日常的な行為などから生ずる環境への負荷を低減させるよう経済的なディスインセンティブを与えるものであり、環境に係る税、課徴金、預り金払い戻し制度など、製品・サービスの取引価格に環境コストを適切に反映させるものである。

経済的助成は、環境への負荷の発生に関連する活動を行う者に、自らの活動に係る負荷を低減させるよう経済的なインセンティブを与えるものであり、低利融資、税制優遇など、公害防止施設の整備等を効果的に推進するものである。

■ 光化学オキシダント

大気中の窒素酸化物や炭化水素が、太陽光線によって複雑な光化学反応を起こしてつくられるオゾン、PAN(パーキシアセチルナイトレート)などの酸化性物質の総称を光化学オキシダントといい、光化学オキシダントによる大気汚染を光化学スモッグという。特に夏期、日ざしが強く、温度が高く、風の弱い日に発生しやすく、その影響は、目がチカチカする・ノドが痛くなるなどの人体的影響のほか、視程障害、植物の葉の組織を破壊するなど広域にわたる。

■ 高度処理

通常の活性汚泥法などの処理では除去しきれない有機物や、栄養塩類(窒素、燐)などの成分を除去する処理をいう(三次処理ともいう)。下水処理における高度処理方法としては、有機物を分解するものとしてオゾン酸化法や活性炭吸着法、窒素の除去としては循環式硝化脱窒法、燐を除去するものとしては凝集剤添加活性汚泥法などがある。

■ こどもエコクラブ

子供たちが地域において主体的に環境学習及び環境保全活動に取り組み、将来にわたる環境の保全への高い意識を醸成することを支援するため、環境庁が平成7年6月から全国の小中学生に呼びかけて募集登録している「子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための環境活動」を行うクラブのこと。各クラブは、小中学生数人から20人程度で構成され、大人(保護者等)がサポーターとして助言・連絡を行う。

■ ごみ固形燃料(RDF)化

ごみを焼却処分するのではなく、廃棄物中から選別した可燃物を粉砕、粒度調整、成形固化などによって固体燃料に加工すること。

 

 

 

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