■ 環境マネジメントシステム
環境マネジメントシステムとは、企業等の事業組織が法令等の規制基準を遵守することにとどまらず、自主的・積極的に環境保全のためにとる行動を計画・実行・評価することをいう。そのため、1]環境保全に関する方針、目標、計画等を定め、2]これを実行、記録し、3]その実行状況を点検して方針等を見直す一連の手続を「環境マネジメントシステム」という。また、こうした一連のシステムの中で、自主的な環境管理に関する計画等の点検作業が「環境監査」と呼ばれる。
なお、このシステムの国際規格(ISO14000シリーズ)が、1996年9月1日に正式に発行され、それを受けて、我が国でも10月20日にJIS化された。
■ 環境ラベル
消費者に環境にやさしい消費行動を促すため、その製品が環境に配慮していること等を示す製品に添付されている表示の一つ。ISO(国際標準化機構)では、三つのタイプの環境ラベルについて、国際規格を検討している。
■ 共同輪配送システム
複数の企業が共同して配送を行うシステムのこと。物流を合理化するとともに、トラック交通量を減らすことにより、交通渋滞の緩和や、排出ガスの減少といった効果がある。
■ グラウンドワーク
自然環境や地域社会を整備、改善していくという意味と、グラウンド(生活の現場、環境)に関するワーク(創造活動)といった意味を合わせ持っており、地域住民・地元企業・自治体の三者が一体となって事業団体(グラウンドワークトラスト)をつくり、地域の環境改善を行う幅広い活動をいう。1980年代にイギリス農村地帯で始まり、日本でも1995年10月、(財)日本グラウンドワーク協会が発足、活動を展開している。
■ グリーン・コンシューマリズム
環境に負荷の少ない製品を意識的に選択するとともに、よりよい環境の保全を消費者の権利として政府や企業に対して主張するなど、消費者の環境保全に対する多様な取組を包含する理念のこと。
■ グリーン調達
商品やサービスを購入する際に、価格や機能、品質だけでなく環境への負荷が極力少ないもの(エコマーク商品に代表される環境保全型簡品など)を優先的に選択、購入すること。
環境負荷の少ない商品やサービスの市場形成を促し、持続可能な社会経済の構築に寄与する。
■ グリーン・ツーリズム
緑豊かな農山漁村地域において、その自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動のことである。農山漁村と都市が相互に補完しあい、共生していくことにより、国士の均衡ある発展をめざすことを基本とし、農山漁村地域におけ