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推進員連絡会議に参加して

─広島地区・統括海洋環境保全推進員 成清正人氏─

5月中旬から6月中旬にかけて、各地の推進員連絡会議に出席させていただき、推進員の皆さんのお元気な顔を拝見させていただくとともに、みなさんがそれぞれのお立場で活発に活動されているのをお聞きして、大変うれしく思っております。

多くの推進員の皆さんのご意見では、最近海にゴミが非常に少なくなってきたし、また、透明度もよくなってきたとのことでした。私も全く同感だと感じており、本当に喜んでおります。しかしながら残念なことに、潜水をされる方のお話では「確かに、透明度はよくなってきたが、ヘドロだけは確実に溜まってきている。」とのことでした。

また、非常に気になることは、宇和島地区推進員の方々の「透明度はよくなってきたが、海藻がつかなくなり、フジツボなども少なくなってきて、何か変な感じがする。」という意見です。私も子供のときから海を見て暮らしてきましたので、昔から、海の生物は何かのサイクルのように急に増えたかと思うと、全く少なくなることがたびたびありましたが、これが何かの異変によるものだとすると、大変なことと思って心配しております。宇和島地区推進員の皆さんの、継続して観察した結果をお聞かせ願いたいと思っております。

ここに、各地の推進員の皆さんの顕著なご活躍ぶりをご紹介しますので、参考にしていただければと思っています。

○ 子供を啓蒙して、海洋環境の保全美化を図るため、海洋子供エコクラブの育成に努力しておられる方

○ 漁船にゴミ箱を設置して、漁協単位でゴミの回収を始め、また、各漁船に「未来に残そう青い海」ののぼりを立てようと企画しておられる方

○ 港湾区域内のゴミがたくさん捨てられていた空き地を薔薇園に変え、薔薇の手入れを続けられている方

○ 子供会の活動に利用しようと「かわうそ君」のぬいぐるみを製作しておられる方

 

 

 

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