5. 推進員及び統括推進員の活動状況
推進員活動の実際は、各地方支部のおかれている状況により様々であるが、普通、地域で企画される共同作業が多いが、単独で地道に啓発活動に励んでおられる方々や、また一方意欲的な新しく加入された若い力など、結局は推進員の個々の行動力によって成果が上げられている。
活動の場としては、数県にまたがって行われるクリーン作戦などの大規模なものから、地方の一小学校の一クラスの環境教室といったものまで推進員は地域のニーズに答えたり、積極的に企画の提言を行うなど、海洋環境保全思想の周知・啓発活動のリーダーとして活躍している。
この一年の各推進員の活動状況を、会議の報告や会誌等を通じてみると、依然として「海洋環境保全推進員」の知名度の低さを嘆く言葉がきかれ、それについて官署のより一層のバックアップが期待され、その方法として地方自治体との連携について積極的支援が要望されている。
そのほか、今年度の特徴的な事項の既略は次のとおりである。
a 小中学校における環境教室が活発で来年も継続して開催の要望が多くあった。これはマンガパンフレット好評の相乗効果である。
b 海洋レジャー(特に釣り人)のマナーの悪さが全般的に指摘されている。
c 集めたゴミの処分に困っている。
d 河川上流地域への啓蒙の必要。
e 国民の多くが環境保全に高い関心を持つようになった。意識の高まりを感ずるという報告が多くあった。一方運動が広く周知されたが、まだ実際に取組むのは一部の人にとどまっているという指摘もある。