測定方法:上記の4地点において、表層(0m)、1m、2m、3m、5mの各々の層について、水温・溶存酸素量・塩分濃度を測定した。塩分濃度測定値の校正については、平成9年度に東北大学農学部附属海洋生物資源教育研究センターの荒井永平助手の指導を受けた方法に従い、本年度も校正を行った。
【結果および考察】
1) 水温について
4つの調査対象地点において、フランスガキを垂下した水深は、東名地先は水深3m、舞根は水深3mおよび5m、野蒜沖と竹ノ浦は水深5mであった。最初に、各調査地点における水温の時期的な変動を調べた結果、各々の特徴がみられた(図(a)-1〜4)。東名地先は、4つの調査地点の中で夏期の水温が最も高く、最高水温は8月24日に測定した25.9℃(水深0m)であった。水温の高い状態は9月まで継続したが、10月以降は急激に水温が低下し、4地点での最低水温を示したのも東名地先であった(8.1℃、水深3m、12月1日の測定)。同一測定日における測定水深ごとの水温の変動は小さかった。
野蒜沖は、東名地先と比較して8月までの各調査時点では常に約2℃低いという推移を示した。同地点での最高水温は24.1℃であった(水深1m、8月24日測定)。10月以降はむしろ東名地先よりも2℃から3℃も高い水温を示した。また、同地点の特徴として、同一測定日での測定水深ごとの水温の変動が大きく、8月までは表層(水深0m)と水深5mとを比較すると、1.7℃から3.1℃も表層の方が高く、逆に10月からは0.6℃から1.5℃、水深5mの方が高くなった。
竹ノ浦は、6月23日の測定では表層で14.9℃であり、東名地先よりも5.6℃、野蒜沖よりも4.0℃低い値であった。しかし、その後は順調に上昇し、最高水温は8月表層の24.0℃であった。9月まで20℃以上の高水温を保った後、10月からは低下する