海洋環境としては、北方系水の影響が強く、本来寒冷種とされるフランスガキの養殖適地と考えられ、本研究所の臨海研究センターが設置されている。試験飼育群は同センターの調査・研究用筏に垂下した。
3. 事業の実施方法および結果
本年度の調査・研究は、基本的に平成9年度の事業に準拠した形で実施した。以下(a)、(b)、および(c)の研究結果について詳述する。
材料のフランスガキは、系統保存している母貝から1994年6月に人工採苗し、女川湾竹ノ浦の筏で垂下養殖している4年貝である。1998年5月6日に舞根湾に、また、6月4日に松島湾東名地先と石巻湾野蒜沖に、これらの貝のうちの約100個体ずつを移植して、各調査海域における垂下試験飼育を開始した。
(a) 各調査対象海域の海水の一般的な物理化学的性状(水温・溶存酸素量・塩分濃度)の定期的な調査
【測定機器および方法】
測定機器としては、平成9年度の本補助事業で購入した以下の機器を用いて測定した。
測定項目としては、水温・溶存酸素量・塩分濃度の3項目であった。
水温・溶存酸素量:DO/O2/TEMP.メータ UC-12型(セントラル科学製)
塩分濃度・水深:CSTDメータ UK7000型(セントラル科学製)
測定場所:松島湾東名地先・石巻湾野蒜沖・女川湾竹ノ浦・舞根湾において、各々試験飼育用のフランスガキを垂下している地点
測定期間:1998年6月〜12月、毎月1回の測定を原則としたが、7、8月においては、月2回の測定を実施した。