図-6はDCB形高弾性継手による軸系ねじり振動計画の一例です。継手のねじりバネ定数は負荷トルクによって変化するので、機関の負荷が変化するにつれて軸系ねじり振動の固有振動数も変化します。機関をある負荷で運転しているときには、その負荷での固有振動による共振特性曲線上で運転している位置での裾部の振幅のねじり振動のみが観察されますが、機関の回転数を変化させて継手に作用する負荷トルクが変われば、固有振動数も変化し、その負荷に相当する裾部の振動のみが現れます。結局、機関回転数を変えると、ねじり振動の共振位置は機関の回転位置から離れたところで運転位置を追いつ、離れつ一定の距離を保ちながら移動します。その結果、機関を運転した場合には弾性継手には図-6の太線に示すようなねじり振動トルクが作用することになります。