4. 保守点検
ラバーブロックはカバーで完全に密閉されていて、油等の飛沫で汚損されることはなく、通常は全く点検する必要はありませんが、中間検査や定期検査の時にはカバーを外してラバーブロックの硬度を検査する必要があります。ラバーブロックの使用限度は硬度が初期硬度に較べてIRHD(国際ゴム硬さ単位)硬度で20以上上昇した時を基準とします。しかし、通常の動力伝達ではラバーブロックの半数には負荷が作用しなく、ゴムの劣化の度合いが異なるので、ラバーブロックの点検の際に圧縮側(前進時伝達側)と非圧縮側(後進時伝達側)とのラバーブロックを入れ替えて、ラバーブロックの耐久性を長持ちさせることが出来ます。また、ラバーブロックのゴムが劣化して、寿命に達した場合でも他の高弾性継手のように継手全体を取り替えるのでなく、ラバーブロックのみを取り替えればよく、カバーを外すだけで簡単に作業ができ、大変に経済的でもあります。
5. ねじりバネ定数及びねじり振動特性
図-3は最終組立状態でトルク試験の状況を示します。トルク試験機は当社で製作しましたが、NK(日本海事協会)に依頼して精度の検定を受け、試験機として十分な精度である認定を取得しました。