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3. 構造及び作動

SRPは、推進器とステアリング装置を組み合せた推進システムです。エンジンの動力は、ベベルギヤを介してプロペラに伝達されます。さらに、プロペラはステアリング機構により360°旋回できます。このため、全方向にフルスラストを出すことができます。このシステムは、前後進ともフルパワーを発揮する最高の操船性能を持って40数年にわたり全世界で使用されており、その信頼性も高く評価されています。

 

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4. 取付構造

取付方法として

1] 船尾のトランサムに装備する「トランサムタイプ」

2] 船底外板に穴を設けて装備する「ウェルタイプ」

3] 上甲板にエンジンとセットで装備する「ナビゲータタイプ」

の3種類があり、目的に応じて最適の方法を選択できます。

 

ウェルタイプ

船底に装備する標準的な取付方法です。

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トランサムタイプ

船尾トランサムに装備するタイプです。メンテナンス時にはチルトアップが可能です。

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ナビゲータタイプ

デッキに搭載するタイプ。エンジンと推進ユニットをワンユニットとして搭載できるので、機関室が不要です。喫水にあわせてプロペラ部を上下にスライドでき、メンテナンス時にはチルトアップも可能です。

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5. あとがき

SRPは旋回または非旋回、縦駆動または横駆動、固定ピッチまたは可変ピッチプロペラの選択もできます。また、格納式(昇降式、スウィング-アップ式)、水中取付式などの特殊仕様にも応じることができます。

 

 

 

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