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ヤマハMD690KUH  ヤマハ発動機株式会社

 

本機関は漁船用主機関(漁船法70馬力)として開発されました。ロングストローク化による排気量のアップにも関わらず、ヤマハ伝統の軽量、コンパクトなボディながら、最大出力420馬力の高出力を発揮します。

マリンギヤもエンジンに合わせて開発された、新型HM130型を採用しました。好評の電子制御微速装置、及びガラ音制御を織り込んだ大容量のマリンギヤですが、換装性を考慮し据え付け幅を在来機関と共通とするなど、コンパクトな設計となっております。

 

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〈特徴〉

1. コンパクト・高出力・高トルク・クリーン排気

□ ピストンのハイトップリング化によるロングストロークの実現により、シリンダブロックの高さを在来機並みに押さえたコンパクト設計。

□ 水冷ターボ、高圧6噴孔噴射ノズル、高効率インタクーラの採用。

2.高耐久性、高信頼性

□ 大容量オイルパンの採用と併せ、海水直接冷却方式オイルクーラの採用による最適な油温コントロール。

□ 十分な容量の熱交換器、及び海水ポンプの採用により余裕のある冷却性能を持たせました。

3. 機能性の向上

□ 夜間航行に便利なメータ照度調整や、オイル交換時期を知らせる機能等を織り込んだ新デザインのメータパネル。

□ クランクプーリからのVベルトでの補機駆動を廃止したため、動力取り出しの艤装上の制約が少なくなりました。

□ 低温時の始動直後の白煙吐出を軽減するオートPSD(自動減筒運転装置)を標準装備しました。

 

 

 

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