正式に公務員として採用されると、当該省庁の等級承認委員会からの要請により、会計年度(10月1日〜9月30日)の第二四半期と第四四半期に首相府行政・人事局が等級の承認をする。
1] 省庁及び省庁に準ずる委員会の等級承認委員会の構成
委員長
大臣或いは代理
副委員長
局長或いは代理
委員
当該組織や部署の長或いは代理
部署や出先機関の年配職員と見習職員
2] 県及び市の等級承認委員会の構成
委員長
県知事或いは代理
副委員長
県事務局の長或いは代理
委員
当該部署や出先機関の長或いは代理
部署や出先機関の年配職員と見習職員
5 昇進
昇進は上位の等級への昇格である。1等級と2等級の公務員については一般的にみられるが、3等級と4等級では殆どみられないようである。1、2等級の公務員は、研修によって知識、技術を向上させ上位の等級に昇格させている。
(1) 昇進の形態
昇進については、勤続年数に基づく昇進と昇進試験に基づく昇進の二つの形態がある。
1] 勤続年数に基づく昇進
昇進の条件
・ 第15号俸に3年間以上勤務していること。
・ 職務上の業績があり、職場から推薦があること。
・ 昇給・昇進承認委員会の推薦があること。
ラオスにおける公務員全体の若さを考えると、この形態による昇進がそれ程あるとは考えられない。
2] 昇進試験に基づく昇進
昇進の条件
・ 第8号俸以上であること。
・ 昇進試験を受けたいという意欲を持っていること。
・ 職務上の必要があること。