(5) 工事代金の回収状況
新造船の場合は、契約・起工・進水・竣工時の概ね均等支払いで、回収の問題は発生していない。造船所によっては、ややテールヘビー傾向になっているところもある。一方、修繕については、回収期間が長期化の傾向にあり、特に漁船の修繕工事における代金の回収は、1年から2年といった事例も見受けられる。
また、漁船の修繕工事を行っている造船所では、工事代金の未回収や貸し倒れが発生している所が多い。
ここ1〜2年は、市場原理によって修繕工事も発注金額が大幅に(約20%)ダウンしていることもあって、安受けの契約は敢えて回避しているという造船所が多く見られる。