日本財団 図書館


9.1.3 タイプIIIa(ピロー型)、タイプIIIb(ブーム型)、タイプIV(スネアー)に対するテスト

タイプIII型の吸着材については、吸着材の外側の繊維、ネット、中に詰められている吸着材のそれぞれを別々にテストする。

タイプIIIの外側繊維とネットとタイプIVについては、9.1.1の方法に従ってサンプルを用意し、タイプIIIの中に詰められている吸着材については、9.1.2の方法に従ってサンプルを用意する。

もし、サンプルが9.1.1あるいは9.1.2にあるように、水面上に浮かんでいなければ、これらはダイナミックテストに不合格となる。

 

9.2 油吸着テスト Short L Test

このテストを行うことにより、理想的な条件下つまり実験室データを得ることができ、また、ある吸着材と他の吸着材の油吸着容量を比較することができる。それと吸着材どうしの相対的なコストパフォーマンスの比較ができる。

通常の使用条件下では、完全にあるいは急速に飽和するほどの厚さの油層厚に吸着材が遭遇することはない。

それゆえこの試験では、最大吸着容量データと理想的な条件下での飽和までの経過時間が得られる。

この試験の目的は、水が競合的に存在しない理想的な条件下での最高の吸着容量を測定することである。このためこのデータは、吸着材の厚さに近いかそれ以上の厚さの油層厚にのみ使えるものである。

全ての吸着試験手順は、7節で述べたように準備したサンプルで行い、23±4℃で行う。

 

旧9.1.1 I型に対する油完全飽和テスト(削除)

 

9.2.1 タイプI(ロール、シート)油吸着15分間テスト

テスト油の厚さは、吸着材のサンプルが7.5mm以下であれば、7.5mmとする。

吸着材の厚さが、7.5mm以上であれば、油厚は吸着材の厚さと同じにする。

 

テストサンプルの重量は最小でも4gとする。吸着材を130×13mmに鋭い刃物でカットし、最初の重量を記録する。

サンプルを油の入った容器の中に入れ、油の上で自由に浮くようにする。

15分±20秒後、吸着材サンプルをクリップで挟み、垂直方向に引き上げ、30±3秒間油を切る。

上皿てんびんの皿を吸着材サンプルの下に置き、落ちる油をキャッチしつつ、素早く吸着材サンプルを皿の上に置く。そしてサンプルの重量を量る。

吸着材1g当たりの油吸着量を計算する。

この過程を3回行い平均を出す。もし、1回でも平均値から15%以上離れたものがあれば3回の測定を全てやり直す。

 

旧9.1.2 II型に対する油完全飽和テスト(削除)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION