日本財団 図書館


8.4 可燃性

この試験の手順は、試験方法D2859(Methenemin Pill試験)で説明してある。この試験は通常の輸送及び保管の際に起こりうる火花、たばこ、あるいは他の発火点からの引火に関するものである。この試験に合格する吸着材が、建物全体を巻き込む火災、焚き火など別の形態で引火しても燃焼しないと考えるべきでない。また、同様にそのテストはメーカーによって通常供給される不飽和吸着材にのみ限定されること、及びこれに関連するもののみであることを知るべきである。

 

8.4.1 この規格は、管理された試験室条件下で熱と炎に対する材料、製品、あるいは集合体の特性を測定・報告するのに用いるためのものであり、実際の火災条件下での材料、製品、集合体の火災に対する危険として報告・査定するのに用いるべきでない。

しかし、この試験の結果は特定の最終用途の火災に対する危険の査定に関連する全てのファクターを考慮に入れる火災の危険要素として用いられてもよい。

 

8.4.2 I型吸着材を業者により供給されたままの1枚のシートとして試験する。

8.4.3 II型吸着材を試験装置に適合する十分な大きさの層に均一に整える。

厚さは圧縮をかけない状態で1.5mmとし、バルク密度(見かけ密度)がメーカーの供給した包装済み製品のものと等しくなるようにする。

8.4.4 規格Methenemin試験マスクを包装表面の平面部分に取付け、包装上のマスクの中央にピル(点火薬)を立てこれに点火することにより、どの型の吸着材も供給された包装のままで試験できる。結果は通常の試験として解釈される。

 

9. 吸着材の性能特性試験

試験に使用する油の粘度及び密度

121-1.gif

 

9.1 ダイナミックテスト(振とうした場合の水吸収及び油吸収の性状テスト)

このテストは動的状態(振とう器で振とうする)での水吸収、水と油の混合状態での油の吸収性状をテストするものである。

 

9.1.1 タイプI型(ロール、シートタイプ)吸着材に対するテスト

サンプルとして、6cm×6cmの正方形に切った吸着材4枚を用意し、まず重量を測定する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION