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II-2-2 航空機散布用油処理剤の性能評価法の検討

MDPC法は、平成6年度〜平成8年度の「大規模油流出防除技術の研究開発」において暫定的な試験法として開発したものである。今年度は、この試験法の諸元のうち、さらに調査の必要があると考えられるものについて試験を実施し、最適値等を調査して試験法としての諸元を確立することとした。

 

1 調査の内容

調査は、振とう時間、静置時間及び油分抽出試薬について行うこととし、試験は、昨年度までの調査において航空機散布用油処理剤として試作したS-5及びS-7を使用することとした。また、併せて、外国製の自己かく拌型油処理剤を使用した試験を行って、結果を検討するうえでの参考とした。

なお、試験に用いた諸元(調査の対象となるものを除く。)は、表2-2-7に記載したとおりであり、試験油には、表2-1-2に記載した性状の3,000cStのC重油を使用した。

 

(1) 振とう時間

最適な振とう時間を調査するため、振とう時間を適当な間隔で変化させ、これによって生じる分散率の変化の状況を調査した。試験は予め混合によって行い、参考として、別々添加による場合についても試験を実施した。

なお、静置時間は暫定的に10分とし、油分抽出試薬には塩化メチレンを用いた。

 

1) 試験結果

試験の結果を、表2-2-1及び表2-2-2並びに図2-2-1〜図2-2-6に示す。

 

表2-2-1 振とう時間と分散率(予め混合)

072-1.gif

備考

1 油:油処理剤=25:1 静置時間=10分(暫定)

2 油分抽出試薬=塩化メチレン

3 各項目の最下段に採用値を表す。

 

 

 

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