日本財団 図書館


表2-2-2 振とう時間と分散率(別々添加)

073-1.gif

備考

1 油:油処理剤=5:1 静置時間:10分(暫定)

2 油分抽出試薬:塩化メチレン

3 各項目の最下段に採用値を示す。

4 *印は、不採用とした値であることを示す。

 

2) まとめ

1] 予め混合

試験の結果からは、供試体によって多少の差はあるものの、いずれも振とう時間の増加に伴って分散率がほぼ一定の割合で増加し、振とう時間が30分を経過するあたりから、分散率に大きな変化が認められなくなっている。

2] 別々添加

別々添加によった場合の試験の結果からは、計測された分散率にバラツキが認められる。また、各供試体について見ると、S-5やS-7に比べて外国製の分散剤では、振とう時間が短い場合でも比較的高い分散率を示しており、その後の振とう時間の増加に伴う分散率の変化は、比較的緩やかなものとなっている。

3] これらのことから、振とう時間は、これを30分とした場合が、分散率がほぼ一定の割合で増加する領域から顕著な増加が認められなくなる領域への境界であると考えられ、この時間が振とう時間として最適であると考えられる。また、計測値のバラツキから見れば、分散剤の添加方法は、別々添加ではなく予め混合によった方が、バラツキの少ない計測値が得られることになる。

このため、振とう時間は30分とし、分散剤の添加方法は予め混合によることとした。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION