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(3) 運航管理データベースの考察

以下に参考として、運航管理データベースの一例を示す。レコード、項目の導出方法は前項で述べた方法とほぼ同様である。

対象業務は、船舶の位置管理、入出港の手続き、補油計画、乗組員の乗下船管理、船からの各種連絡業務である。

 

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船舶要目:船舶コードを識別子とし、属性項目としては船舶国籍証書、国際証書などの記載内容及び船毎に管理すべき項目を持つ。今回は船の最新位置をも含めているが、位置情報を履歴で管理するのであれば、これらを別のエンティティとして切り離すべきである。

船舶運航:船舶コード・航海番号を識別子とし、航海毎の情報を属性項目とし持つ。今回は、航路コード、船舶運航船社コードと簡単な項目にとどめたが、実業務においてはその他様々な項目が必要なのは確かである。

寄港地:船舶コード・航海番号・寄港順・寄港地コードを識別子とし、属性項目として入出港予定実績日時、残油・補油、荷役期間、代理店コードなどの寄港地での情報を持つ。同一航海において同じ港に寄港するケースを考慮し、寄港順を識別子に加えてはいるが、これについては再考する余地あり。

 

 

 

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