3] サービス品目
音声、FAX、データ、ショートメッセージ
4] データ伝送速度
上下: 9600bps
5] 端末価格
6〜7万円 GSMデュアルモード・ページャー機能有り。
6] 使用料金等
未定
(6) 将来の見通し
1) マルチメディア移動体衛星通信システムの動向
前項のサービス線表で示したが、当面サービス開始が予定されている移動体向けサービスでは、1999年に予定されているグローバルスター、APMTの9.6Kbpsが最高速でありマルチメディア通信を対象とした場合は不向きとなる。高速データ通信としては、NTTDoCoMoがN-STARの既存トランスポンダを使用した高速パケット通信を計画しており、下り64kbps、上り4.8kbpsの非対称であるが移動体向けに大量の情報を送る場合に有効となる。一方インターネットの急激な普及に合わせ移動体衛星通信システムの高速化が検討されており、その方向は通信のマルチメディア化(音声、映像、データなど多様な情報の伝送)、パーソナル化(小型携帯端末による移動体通信)、グローバル化(場所に制約されない通信)に向かうと考えられている。
2) IMT-2000
「将来の公衆陸上移動体通信システム」と称し、2000年以降の世界標準移動通信方式として標準化作業が進められている。世界標準として割り当てられる無線周波数2GHz帯を使用し、世界中どこでも共通の端末で利用可能な統合的なシステムを実現しようとしているものである。1携帯端末であらゆる場面での通信が可能となる。データ伝送速度も最大2Mbpsを目指すものであり、大きな可能性を含んでいるが実現までには多少時間がかかりそうである。
参考文献
・ 非静止衛星通信システムの開発及び事業動向(第37回衛星通信セミナー)
(財)KDDエンジニアリング・アンド・コンサルティング
・ イリジウムホームページ(http://www.iridium.co.jp)
・ アイコホームページ(http://www.spj.co.jp)