・ 意思決定支援機能
・ 命令支援機能
・ 実行支援機能
情報収集機能は、船舶機能で収集に用いられるセンサー以外の各種センサー、他の機能からの情報、サブシステム(既存システム)からの情報などを収集する。
環境認識機能は、自船が置かれている環境、自然環境、地形環境、交通環境に対する綜合的な環境認識を行う。
意思決定支援機能は、自船の行動決定に関する判断を綜合的に支援する。
命令支援機能は、システムへの命令の入力に関する支援を行う。
実行支援機能は、命令実行中の監視や命令実行に伴う異常事態に対する支援を行う。
3] データベース機能
データベース機能は、一般的なデータベースシステムのデータベース管理システムに相当する機能の他に、以下の四つのサブ機能から構成される。
・ 情報検索機能
・ 情報加工機能
・ 情報蓄積機能
・ レポート機能
情報検索機能は、船内のデータベースからの情報検索のみならず、衛星通信を利用して陸上にある一般のデータベース、海運に関するデータベース、船社などの組織内データベースなどへの検索を行う。この場合、リアルタイム検索が困難であることから、エージェント指向コンピューティングを利用した検索システムの導入が不可避である。
情報加工機能は、検索された情報を加工し、運航者が利用しやすい形態に変換する機能である。情報加工に関しても、エージェント指向によるシステム化が必要である。
情報蓄積機能は、ログブックやデーターロガーに代わる航行記録や運航実績の記録、検索結果の一時保管などを行う。蓄積データは、データ分析や経営判断などへの利用が可能な形式としてデータベースに蓄積される。
レポート機能は、自船の状況など必要な情報を定期的に船上および陸上の運航者に報告する機能である。また、要求があれば非定時にレポート作成し、出力することもできる。
4] ユーザインタフェース機能
ユーザインタフェース機能は、次の三つのサブ機能から構成される。
・ 入出力支援機能
・ 可視化処理機能
・ シミュレーション機能
入出力支援機能は、システムヘの入力操作の援助、出力表示に対する説明、緊急時の警報などを行い、運航者の操作や作業の負担を軽減するものである。システムの入出力はすべてWWWブラウザの画面上で行うこととし、操作の統一を図る。
可視化処理機能は、出力結果を加工して視覚的に結果を認識できるように処理する機能である。具体的には立体的な表示や動画を用いた表示などを行う。