4] 今後の検討課題
・ 主な情報源となりうる業界紙誌などに対し、掲載記事内容の転載許諾と利用条件(利用上の制約、記事掲載料など)について、事前交渉する必要がある。
(2)新技術・新製品情報
1] サービスメニューと情報ニーズについて
1) 情報ニーズ
・ 過去の調査結果により、「新技術・新製品」に関する情報ニーズは高いと言えるが、具体的な情報内容となると、所属企業の業態(構内・構外・兼業)や業種、事業領域によって異なっているのが現状である。実際、所属企業によっては、限定された領域における、専門性の高い情報提供に期待しているところもある。また、テーマや内容だけでなく、求められている情報の質・量も一様ではない。
・ 一方で、インターネットによる情報提供に対する期待の声も高い。定期的・継続的に必要な情報を収集・整理するのは非常に手間がかかり面倒な作業である。たとえ、ある程度一般的な情報であったとしても、どこか一ヶ所に造船関連の情報がまとめられて存在していれば、いつでも、一通りの最新情報を得ることができるし、そこから、必要とする情報だけを取捨選択するのは容易である。さらに専門的な情報を必要としている場合には、それを探し出す糸口となる可能性もあり、充分、有用な情報提供が可能であろう。
・ むしろ、課題は、業界誌紙や既設の造船関連Webサイトよりも、無料もしくは同程度の料金設定で、最新かつ簡単に情報提供できる仕組みを構築できるのかどうかという点にある。
【「新技術・新製品」に関する情報ニーズ(平成10年度アンケート調査より)】
所属企業の「新技術・新製品等に関わる情報」として必要な情報(自由回答)
○ 塗装
・ 塗装関連の新工法、新工具類(構内、構外、兼業)、塗料の新製品情報(兼業)
・ 新しい塗料の取り扱い方法・注意事項(兼業)
・ 新規の塗料材料、保護具の改善等の情報(兼業)
○ 溶接
・ 溶接関連情報(構内)、溶接・溶断に関する情報(構外)、溶接技術(兼業)
○ ブロック加工
・ 船殻ブロック組立に関する新技術・新工具等(構外)
○ 配線加工
・ 配線加工に関する新技術や自動化の情報(構外)
○ 鋳造
・ 鋳造不良品撲滅技術に関するもの(構外)
○ 検査
・ 非破壊検査技術に関する情報(兼業)