また、工業技術院中国工業技術研究所(呉市)では、海上浮体実験室(マリンラボ)を使った、閉鎖海域の環境修復技術(ミチゲーション)の実証実験が平成11年2月より始まっている。マリンラボは、双胴型台船(長さ6m、幅8m、厚さ1.8m)の上に載った高さ2m、広さ約16m2の鉄製実験室で、広島県音戸町の造船所で製造された。中国工業技術研究所では、3年間かけて水質や海底の流動、生物の生息状態の実態の解明などに取り組む予定であるが、中小造船・舶用工業においても、これまで培ってきた技術・ノウハウを通じて、こうした地域での取り組みに積極的に貢献していくことが期待される。