(2) 将来像「高度情報化産業」を実現するための方策
将来像「高度情報化産業」を実現するための方策について、3つの基本的方向に基づきながら以下のように設定する(各方策のカッコ内は対象業種及び地区を表す)。
[方向1]] 生産・経営活動の情報化の推進
○ 情報通信基盤の整備 (造船・舶用/中国地区全体)
各事業所において、コンピュータの導入、社内LANの構築などを進め、高度情報化を進める上で最低限必要となるハードの整備を推進する。
○ 情報技術者の確保・育成 (造船・舶用/中国地区全体)
各中小造船所・舶用工業事業者の連携、関係機関の協力のもと、社内の情報化を担う情報技術者の確保・育成を図る。
○ 生産活動の情報化 (造船・舶用/中国地区全体)
CAE、CAD/CAM、生産管理システムの導入など、生産活動の情報化を進め、設計や生産現場における各業務の効率化を進める。
○ 生産情報の統合化(CIMシステムの導入) (造船・舶用/中国地区全体)
企画、設計、生産、管理の各業務におけるコンピュータの導入・情報化を進めるとともに、これらの情報管理の統合化・一元化を推進し、生産活動のトータルの簡素化・効率化により、コスト削減、短納期化を図る。さらに将来的には、各社の情報システムをネットワークすることによって、事業所間における重複や手戻り業務を排除し、業務のより一層の効率化を図る。
○ 経営・財務管理の情報化 (造船・舶用/中国地区全体)
経営・財務管理の強化を推進するため、顧客情報のコンピュータ管理、事務管理の情報化などを進める。
[方向2]] 情報の受発信機能の強化
○ インターネットを活用した企業情報の発信 (造船・舶用/中国地区全体)
各事業所において、インターネット上にホームページを立ち上げ、各事業所の企業概要、事業内容、所有設備などの企業情報を発信し、対外的なPRを行う。これらのホームページは、業界共同のホームページとのリンクにより、海外向けを含めた、中国地区の中小造船・舶用工業全体のPRと並行して行う。