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3] 生産における環境対策(ISO認証取得等)の取り組みを強化する

地域社会におけるイメージアップのほか、リスク管理の向上、投入原料やエネルギー原単位の低減、さらには環境関連技術の開発にもつなげるため、環境管理の国際規格であるISO 14000シリーズの認証取得など、環境対策の取り組みを強化する。

 

高い国際競争力をもとに海外マーケットに積極的に進出する「グローバル産業」

高い成長ポテンシャルを有するアジアをはじめとした海外のマーケットに対して積極的にアプローチすることにより、海外における中国地区の中小造船・舶用工業の位置づけを高め、事業フィールドを海外にまで広げた産業の構築を目指すものである。

1] 海外への情報受発信機能を強化する

今後船舶の需要拡大が見込まれるアジア等を中心とした地域との関係を深め、貿易や投資を拡大するために、当地の荷主・オペレーターのニーズ、市場動向・将来予想、技術開発動向、投資リスクなどの情報収集力を高める。また、中古船の輸出や途上国への技術コンサルティングなど、中国地区の保有資源を売り込むため、海外へ向けた情報発信を強化する。

2] アジア等に対する海外売船を強化する

国内だけでなく、アジア等を中心に海外へも造船・舶用のマーケットを拡大するために、これらの国々への新造船の企画・提案力を強化するとともに、新たな海外売船システムを構築するなど、アジア等に対する海外売船を強化する。

 

(3) 将来像実現を支えるための方策 ─経営資源の強化、経営体質の改善─

以上の将来像の実現を支えるものとして、あらゆる事業展開・方策の基盤となる「人材の確保・育成」をはじめとした経営資源の強化、経営体質の改善について、取り組みを進めていくものである。

1] 中国地区の中小造船・舶用工業の将来を担う人材の確保・育成を図る

中国地区において今後とも造船・舶用工業の集積を維持していくため、地域の事業者が協力・連携し、若い人材の確保・育成、将来に向けた世代間の技術伝承、労働環境の改善、造船・舶用工業のイメージアップなどを進めることによって、次世代を担う人材の確保・育成を図る。

2] 経営管理を強化し経営体質の刷新を図る

自社の経営資源を的確に配分し、新たな事業創出や得意分野の強化を効率的に進めるため、顧客情報や自社の経営・財務状況など、あらゆる経営情報の管理を強化するとともに、それらに基づいた短期の企業活動や中長期の将来計画を策定するなど、経営管理を強化し、経営体質の刷新を図る。

 

 

 

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