[舶用課題4]]　技術開発力の強化

中国地区の舶用工業では、全国的に高いシェアを持っているような大手企業だけでなく、規模の小さな事業所でも、機械加工、組立などの部門で高い技術力を持っており、今回のアンケートにおける自社の技術力の評価でも、｢強化が課題となっている｣という事業所よりも｢優れている｣という事業所が多くを占めている。

また、技術開発の状況については、継続的に実施している事業所が4割近くを占め、計画･検討中を含めるとほぼ5割を占めるなど、中小造船所に比べると技術開発に取り組んでいる事業所は多い。しかし、依然残りの5割はこうした技術開発に取り組む予定がないことや、技術開発に関する資源でも、他企業等とのネットワークや資金力などで弱みを持っているのも事実であり、中小造船業と同様、可能な範囲から徐々に取り組みを進めながら、技術開発の体制を強化していくことが求められる。

(ヒアリング･アンケートで提示された意見[抜粋])

[舶用課題5]]　高度情報化による業務革新

舶用工業では、中小造船業に比べて、事務管理の情報化や設計の情報化をはじめ、全般に取り組んでいる事業所の割合は比較的高く、情報ネットワークへの関心も高いが、今後これらの取り組み意向を顕在化させ、高度情報化を推進していくためには、中小造船業とも協力･連携しながら、計画的な取り組みを進めていくことが必要である。

(ヒアリング･アンケートで提示された意見[抜粋])

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