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(2) 内航海運の動向

内航海運は、基礎素材物資を中心とした物資の輸送において、国内の基幹輸送機関として重要な役割を担っているが、輸送量は概して伸び悩みの状況にある。1987年度以降は、国内の内需拡大を背景に、基礎素材型産業の生産量も拡大基調に転じたことから、内航海運の輸送量も急速に増大したが、1991年度以降は景気も下降局面に入り、輸送量も減少に転じた。近年も景気の足踏みを背景に、伸び悩みの状況にある。

また、船腹量は概ね横ばいで推移しているが、船型の大型化が年々進んでいることから、隻数は減少している。

こうした中で、内航船の船腹量は、1998年度に初めて全ての船種で適正船腹量を超え、船腹量の調整が必要となっている。

 

内航海運の輸送量の推移(トン数ベース)

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(資料)運輸省「内航船舶輸送統計年報」

 

内航海運の品目別輸送量の推移(トン数ベース)

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(資料)運輸省「内航船舶輸送統計年報」

 

国内の輸送機関別輸送量シェアの推移

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(注)1. 自動車は87年度より軽自動車を含む。航空は含まない。

(資料)運輸省「内航船舶統計年報」「陸運統計年報」(87年度より「自動車輸送統計年報」「鉄道輸送統計年報」)

 

 

 

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