3. 国内の舶用工業の動向
(1) 国内における舶用工業の集積状況
1997年末の国内の舶用工業事業所数は1,573で、このうち舶用機器の製造事業所が49%とほぼ5割を占めている(製造された製品が特定できない「その他」を含めると62%を占めている)。
地域別では、九州、中国、近畿、関東などに多くの事業所が立地している。この中で、製造事業所は、造船産地周辺での立地傾向に加え、近畿、関東、神戸など大都市工業地域での立地傾向が見られるが、修理業は、外航船や漁船などが多く立ち寄る九州、北海道、東北に多く立地しているなど、業種構成に特徴が見られる。
また、製造事業所が多く立地している近畿、関東、中国地区などでは、「艤装品」やディーゼル機関等の「部分品・付属品」の製造事業所が多くを占めている。