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(7) 中小造船業の環境変化への対応の状況

今回のアンケート調査に基づき、中国地区の中小造船業における「国際化」「高度情報化」「外部経営資源の活用・産学の連携」の取り組み状況・今後の意向等について分析を行った。

(国際化について)

1] 国際化・海外市場への展開の取り組み状況、今後の意向

船舶の輸出を「行っている」事業所が13.5%を占めているほかは、現在のところ、国際化に関する取り組みはほとんど行われていない。

また、現在「行っていない」事業所における今後の意向については、資材の輸入について「検討したい」という事業所が21.1%を占めているほかは、積極的な意向があまりなく、海外での現地生産、修繕事業の海外展開、造船の国際分業などの取り組みについては、消極的な事業所が6割前後を占めている。

 

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2] 国際化を進めていく上での阻害要因

「海外の企業との意志の疎通が困難である」「海外の企業や市場に関する情報が得にくい」という回答がそれぞれ5割強を占めている。そのほか、「安定性・継続性に欠ける」「為替リスクが大きい」「社内での体制づくりが難しい」などを挙げる事業所が多い。

 

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