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(3) 中小造船業の経営・労務状況

1] 中小造船業の経営状況

全国のデータによって中小造船業の経営状況を見ると、財団法人日本小型船舶工業会が平成9年度に行った調査結果によると、同工業会の会員である小型船造船業の経常利益は、「黒字」「やや黒字」とい う企業が57.8%を占めており、「赤字」「やや赤字」という企業を大きく上回っている。

しかし、運輸省海上技術安全局の資料で全国の中小造船業の営業利益率の推移を見ると、バブル経済の崩壊以降は大きく落ち込み、平成8年度の営業利益率は1%以下と中小製造業全体を大きく下回っており、営業面では厳しい状況にあると言える。

 

小型船造船業の経常利益(平成9年度)

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(資料)財団法人日本小型船舶工業会「小型船造船業の実態調査報告書」平成9年版

 

中小造船業の営業利益率(対売上高)の推移

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(注)

1. 「中小造船業」の利益率は造船課調べ。

2. 「中小造船業全体」の利益率は、「中小企業の経営指標」(中小企業庁)による。

(出典)運輸省海上技術安全局資料

 

こうした状況から、中国地区の中小造船業においても、今後の経営見通しについては悲観的な予測をする企業が大半を占めている。今回行ったアンケート調査で、「A.船腹調整制度廃止の調整時期(今年度から実施されている内航海運暫定措置事業の実施時期、今後およそ5年間を想定)」「B.船腹調整制度の廃止以降(およそ5年後以降を想定 )」の2つの時期に分けて今後の経営見通しについて尋ねたところ、Aの調整時期については、経営状況が上向くと

 

 

 

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