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3. 国内の造船業の動向

 

(1) 国内における造船業の集積状況

国内における造船所数は平成10年4月1日現在で1,302(事業者数は1,189)で、九州、中国、四国など、西日本を中心に多くの造船所が立地している。加えて、これらの地域には、建造能力の高い許可造船所が多く立地しているのが特徴的である。

従って、建造量では九州、四国、中国の3地域が突出しており、韓国や中国の大連、上海などとともに、前述の「世界の造船センター」の一角を担っている状況が窺える。また、国内船、輸出船の別では、いずれの地域も輸出船の建造が大半を占めている。

 

国内における地域別造船所数(平成10年4月1日現在)

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(注)

1. 「許可造船所」:総トン数500トン以上または長さ50m以上の鋼船の建造または修繕能力を有する造船所

「登録造船所」:鋼船─総トン数500トン未満20トン以上または長さ15m以上、木船─総トン数20トン以上または15メートル以上の建造または修繕能力を有する造船所

「届出造船所」:上記以外の造船所

2. 地域区分は各地方運輸局の管轄区域(沖縄は九州に含む)。

(資料)運輸省海上技術安全局資料

 

国内における地域別鋼船建造量(平成9年)

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(注)地域区分は各地方運輸局等の管轄区域(沖縄は九州に含む)。

(資料)運輸省「造船造機統計月報」

 

 

 

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