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2.2.9 曲げ

演習題:-

上記の例で、逆にウェブの取付縁辺の形状が、標準の600Rなら(むしろ設計図は、こう指定することが多い)、どのようなことになるか?

[イ?]

1.構造現図は、円筒とウェブ面の相貫でなく、ウェブ面相貫線が円弧となる楕円柱相貫として求めるので、やや面倒である。

2.ウェブの取付縁辺は標準円弧となっても、倣度が発生することには変わりない。

3.Fc.PLの曲げは、楕円柱面となる。ウェブ取付線当には、標準円弧型が使える。

 

2.3.1 取付位置と板/型鋼の逃げ

演習題:-

1)上記のT.BHD.の例で説明したように、この位置だけ周りと逆のモールドにするか、同じ向きのモールドのままで仮モールドを立てるか。その利害得失は?

2)船体中心線部材は、対称振り分けとせず、左舷面スティフナーサイド、右舷に板逃と規約すると、どんな不都合が出るか?

[イ?]

1)T.BHD.Sideの倣い開先の適用範囲が変わる。どちらも迷わないように、方針を徹底しておく必要あり。利害相半ばする。

2)その船や造船所には、不都合はない。ただ暗黙不文律の伝統に反するので、船主や承認機関に事前了解を要するし、図面にも明記して修理・改造などの機会に備えておくことになろう。

 

3.1.4 曲型、箱型

演習題:-

木型の作り方で、鎧張りは、マーキン用には困るが、曲型ならよい。なぜか?

[解] 曲型は立ててコバ(木端?)を当てて使う。マーキン型は寝せて面を写し取るので、面の凹凸は墨差しの当たり付けに不都合である。

 

 

 

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