曲り外板のロールラインの求め方:[図2.2.5 ロールライン]参照。
曲面の平行断面:ここでは曲り外板の正面線図の各フレーム線Ciに、相互に平行な直線Tiを接しさせ、それらの接点Riを結ぶとロールラインになる。
平行な直線の角度(方向)を代えると、また違うロールラインが求まってくる。
平捩じり外板面、横曲りが凸から凹に変わる外板面などには、このようなロールラインは明確には当てはまらない。
普通の一様曲りの外板では、ロールラインを各フレーム線に1本以上はいるように求めて、プレス曲げでは、あと中間は適当な本数割り込みとしている。
このロールラインの位置出しと割り込みを、どの工程でやるか。
位置の求め方は、上記は正面線図で説明したが、正面線図の代わりに外板曲型があれば重ねて見ることで同様に当たりが付けれる。
つまり現図工程でも撓鉄工程でも求めることができるのである。
演習題:-
撓鉄加工のための
(1)ロールラインの位置出しと
(2)プレス押し線の割り込みは、
現図・マーキン・撓鉄、いずれの工程でやるべきか。
2.2.5 「平曲げ」と、「切出し」
圧延された形鋼フレームの代わりにウェブ板とFc.PLで組み立てたものを、ビルトアップフレームといい、
●相当する形鋼サイズがない場合、
●意図的に(例えばウェブ深さが押さえられて必要な剛性を得る)設計をする場合、
●曲面付となるが曲加工上で問題がある場合、
などに用いられる。
この曲り部材の製法には3種あり、それに応じて型定規の作成の仕方も変わる。
これを[図2.2.6 ビルトアップフレームの曲げ]で説明しよう。
1)図でAのように直線形状に取材して、そのまま直線材として組立て、その直ビルトアップを、形鋼ベンダーなどで図のC(完成形状)のように曲げる。曲げ中性軸は、ビルトアップ断面と曲げ加工法により決まる。取材歩留まりはよく、組立も容易であるが、曲げ加工量は多い。