(2) 補正係数解析結果
CGE1、CGE2において、補正因子を1]絶対湿度、2]室温、3]給気温度とした場合、および、それらに4]機関負荷を加えた場合について、各補正係数を重回帰分析で求めた。それらの結果を表2に示す。
各補正係数を絶対値で比較すると、絶対湿度の補正係数が、CGE2よりもCGE1のほうが大きくなっている。また、CGE1、CGE2両方ともIMO補正式の係数よりも大きく、それら係数の間での定量的一致は見られない。しかし、それら係数では、排出NOx値に対する定性的な寄与は見られる。
表2 コージェネ機関NOx補正式の補正係数解析結果

(3) 発電機関排出NOx値の補正結果
IMO標準の補正係数を用いた場合と、前節で求めた各機関における、1]絶対湿度、2]室温、3]給気温度、4]機関負荷の補正係数を用いた場合の、NOx値の補正を行った結果を、図3に示す。季節変動による±200ppmのNOx値の変動幅が、IMOと今回の解析の場合、0〜+150ppmの範囲内に補正される。しかし、今回の解析の場合は、IMOの場合と比較して、季節による影響をあまり受けていない。

図3 コージェネ機関 実測排出NOx値と、補正NOx値の関係
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