て、SCE、CGE1、CGE2の計測結果から、各補正因子がNOx補正式の補正係数Kに与える影響について解析した結果を示す。
各図の横軸の幅は、CGEの年間の追跡調査結果から得た、各補正因子の年間変動幅を表している。縦軸は、他の補正因子は参照値と等しく、1つの補正因子の値のみが変動する場合の、補正係数Kの変化について示している。
(1) 室温の影響
CGE1、2とも、IMOの補正係数の勾配にほぼ一致している。
(2) 給気温度影響
SCEの場合、負荷75、50%で勾配は最も大きく、負荷25%では、勾配は約1/4となり、IMOの場合に近い。CGEにおいては、CGE2の勾配がIMOの場合に比較的近く、CGE1では、IMOとCGE2の場合の約2倍大きい。
(3) 絶対湿度の影響
SCEでは、負荷50〜100%の中高負荷での補正係数Kの勾配が最も大きい。また、負荷10、25%の勾配は、50〜100%の場合の約2/3となり、IMOの場合と比較すると、若干大きい。また、SCEとCGEを比較すると、機関負荷が約70〜100%で変動するCGEの補正係数Kの勾配は、SCEの負荷100、75%の場合に比較的近い。
以上の解析結果から、周囲条件の与える影響は、特に、絶対湿度および給気温度において、機関の違いによる差、また、機関の負荷率の違いによる差があることが確認できる。