4. 成果
4.1 まとめ
本調査研究の実施範囲内で下記のことがわかった。
(1) 周囲条件が排出NOx値に与える影響は、特に、絶対湿度と給気温度において、機関および機関の負荷率により差があることを確認した。また、NOx補正因子の中で、絶対湿度がNOx値に与える影響が最も大きい。
(2) 単気筒機関を用いた給気加湿試験で、絶対湿度相当20g/kgの加湿では、D2、E2、E3テストサイクルにおいて、NOx排出率は、約35%減少する。
4.2 今後の課題
本調査研究の結果を踏まえ、今後の課題について以下に示す。
(1) 機関諸元の違いに対する補正要素の寄与率の明確化。
(2) NOx低減化技術と燃費率向上技術のトレードオフの関係の克服。