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あり、全体的にこの付近がピークとなっている。燃料セタン指数の分布範囲は、40〜50程度である。弊社工場においては、商用機関の出荷検査において、機関の白煙、機動性等を考慮し、できるだけセタン指数45以上の燃料を入荷するように配慮している。しかし、全サンプル数の約2割は、セタン指数が45未満であった。そして、セタン指数41以下の低いものが、若干入ってきている。

 

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図3 燃料セタン指数ヒストグラム

 

(2)NOx補正係数解析結果

CGE1、CGE2において、補正因子を1]絶対湿度、2]室温、3]給気温度、4]機関負荷とし、各補正係数を重回帰分析で求めた結果を表3に示す。

平成8年度における半年間の解析結果と比較すると、今回の1年間を通しての計測結果のほうが、全体的に各補正因子とも絶対値が小さい。テクニカルコードの補正式と比較すると、絶対湿度においては、CGE1、CGE2とも、そのNOx補正式より約2倍大きい。室温においては、CGE1、CGE2、IMOのいずれも、ほとんど同じ値である。また、給気温度では、テクニカルコードの補正式の場合と比較して、CGE1とCGE2の場合が影響が大きい。

 

表3 NOx補正係数解析結果

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(3) 発電機関排出NOx値の補正結果

IMO標準の補正係数を用いた場合と、前節で求めた各機関における補正係数を用いた場合の、NOx値の補正を行った結果を図4に示す。

 

 

 

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