4. 成果
4.1 まとめ
模擬装置および実機との組み合わせ運転によって性能を確認し、ほぼ目標通りの結果が得られた。
・ データ収録周期を最短2sec以内でも可能となった。
・ 設定ユニットをタッチスイッチ付き液晶表示器としたので、設定機能だけでなく、収録中のデータのリアルタイム表示が可能となった。
・ 収録装置の記憶媒体にメモリカードを使用したので、従来のようにプリンタで印字された記録紙によらず、収録されたメモリカードをパソコンに挿入すれば、パソコン画面上でデータが一見出来るようになった。
・ 専用のプログラムソフトを用意しなくとも、市販の表計算ソフトやデータベースソフトに若干の加工を施すことにより、複雑な操作を必要とせず解析が出来るようになった。
・ ハードディスクを搭載した機器であっても、適切な防震処置を行えば舶用に耐えうることを確認した。
・ 本装置は内航・漁船専用の比較的中・小型機関の運転データの収録を目的としているが、その構成内容から、他種、例えば気象関係のデータの収録、また容量を増やせば大型機関運転データの収録等用にも転用することができる。またこれを小型・軽量・可搬化しデータ収録周期を短くすれば、過渡的な現象を捕捉する測定器的な装置としても使用できることを確認した。