2. 量近の推移
(1) 国内経済
○ 社会主義体制下では、長期にわたる経済停滞が続き、62年から88年までの26年間の経済成長率は年平均3.1%。
○ 軍政後も、89年度(3.7%)、90年度(2.8%)、91年度(▲0.6%)と停滞が続いたが、92年度〜95年度の4カ年計画(目標5.1%)期間中、平均7.5%の成長率を達成。
○ 96年度から2000年度までの5カ年計画の目標成長率は、年平均6%。
○ 97年度の成長率の見通しは、5.7%。98年度の成長率の計画は6.1%。
○ 財政赤字をファイナンスするために、通貨供給量を増加させており、これが2桁台の物価の上昇の大きな原因となっている。
(2) 国際収支
○ 食料品を始めとする消費財の輸入が着実に増加する一方で、農産物を中心とする輸出の伸びは、94年度以後頭打ちとなっており、貿易収支の赤字幅が拡大。
(輸入に占める消費財の比率 91年度:11%→96年度:33%)
(食料品の輸入(百万チャット) 91年度:168→95年度:1604)
○ 入国者数の増加による貿易外収支の黒字基調、出稼労働者の送金による移転収支の黒字の増加がみられるものの、このような貿易赤字を相殺する規模にはいたっていない。