それから、その下に公共投資計画というものがございます。この国では、毎年3年計画、実施計画みたいなものをローリングでつくっていくんですけれど、この1998年から2000年という部分につきましては、300億円弱ぐらいを投資しよう。全体で2割程度というような計画をつくっております。この中は個々細かく具体の投資計画があります。マクロ的な数字、背景は、こんなことでございます。
次は、10ページを見てください。これから各論について少しお話をしていきますけれど、まず初めに道路、それから自動車交通がございます。ガンボディアには、表3.1でございますけれど、約15万台の二輪車、バイクがあります。町じゅうバイクであふれかえっているというような感じでございますけれど、非常にたくさんあります。あと、普通自動車、大型自動車、こういうものが合わせて4万台ぐらいといわれておりまして、1969年の内戦前と車の台数はそんなに変わりません。ただ、二輸車だけが10倍ぐらいになっておるものですから、町の中は、昔はわりとすっきりした感じであったように写真などで見ておりますけれど、現在は、車の台数のわりに非常に交通混雑ということになっております。ただ、この数字もいろいろな数字がありまして、その参考というのも、1つの参考の数字があるわけでごさいます。
というのは、50cc未満のバイクは登録を必要としないんです。そういったことでありますので、どれぐらい正確なものができるか。あるいは、軍なども登録を必要としませんので、なかなか正確な台数を調べることは困難であります。
それでは次に、道路の状況をざっとお話をしていきたいと思います。OHPをお願いいたします。
これがガンボディアの道路のネットワークでございます。ここに先ほどお話しいたしました首都プノンペンがございます。そしてヴィエトナムのほうに約160キロでございますけれど、国道1号線が走っております。一応通れる道であります。状態のいいところ、悪いところとございますけれども、まあまあ通れる道はある。
国道2号線というのが、やはりヴィエトナム国境に向かっております。
国道3号線、かなり補修もされておりますけれど、一部分状態の悪いところも残っておりますが、シハヌークビルという港に、カンポートという町を通りながらずっと行く1つのルートでございます。
4号線がございまして、これがカンボディアの最も重要な道路の1つでございまして、アメリカがつくった道路でございます。このシハヌークビルの港から約200キロ離れたプノンペンに物資を運ぶ道路でございまして、これは非常によく整備されている道でございます。この200キロが、バスのダイヤで3時間半ぐらいといわれておりますけれど、乗用車など、速い人は2時間ちょっとぐらいと言っています。日本に持ってきてもいい道の1つになります。
それから、国道5号線があります。これがタイ国境に向かっていく道でありまして、現在も道路の補修が進められておりますけれど、タイからの物流の中心になっている道でございます。
次に、国道6号線がここにございます。こういうふうに行って、ジェムリアップというアンコールワットのところを通って5号線に行く道でございます。
ここの区間、これがまず最初に日本が無償で援助をしまして直したわけでございます。ここにおられるカンザキさんなどが大変苦労されたところだと聞いておりますけれど、これも先ほどの4号線と同様立派な道になってございます。
そして現在、この先を日本がずっと改修工事をしているところでございます。ここから先は非常に悪くて、橋がなかったりするようなところで、雨期には走行が著しく困難になります。
それから、先ほど言いましたコンポンチャムというこの北東部の門戸になる都市まで、現在日本が無償で工事をやっておりますけれど、この先ずっとラオスまで行くのが国道7号線、こういう道でございます。
これが大体1けたの国道でございまして、この国の基幹的なネットワークをつくっているものでございます。ここでラオス国境を越えまして、今、ここはラオスの国道13号線につながりまして、日本が無償で改修を進めているところだと聞いております。
これが大体道路のネットワークで、今、この道路がどんな状態になっているかは、お手元の資料に出ております。
それで、11ページに、今までどんなことをやってきたかということが出ておりますけれど、12ページに、それじゃあ、今、どんな計画を持ってやっているのかということがあります。
次のOHPを出してください。