Source:Trausport Statistics Malaysia 1997
3. マレーシアの内・外航船柱体制:
(1) 主要3社
MISC:Malaysia International Shippng Corp. BHD
最大手国営船社として発足、現在、石油産業会社(国営)PETRONASとの株の持ち合いの形態に変化しているが実質国営資本の形態
GMVB:Global Maritime Ventures BHD 及びHalim Mazmin
(2) MISCの成長:
MISCは、戦後、初期の段階では我が国からの船舶の供与とJICA専門家派遣による船舶の積み付け指導などを経て、その後ODAなどに頼らない国家民族資本中心の開発を進める上で、LNG海上輸送の面で有利に経営展開し、1998年末のPNSL BHDを含む三社を買収しノンライナー部門を強化。主力の定期船事業に不定期船、タンカーを加え、海運三分野で139隻330万重量トン超の船隊を運航する東南アジアの有力な総合オペレーターとなり、今や世界に飛躍できる十分な実力を有している。
加えて、荷主・海運に対する奨励政策のもと、現在のマレーシア籍船の積取比率は15%程度で推移しているものの、少なくともマレーシア発(輸出)海上貨物はマレーシア船独占の可能性を秘めている。