最大の投資国である日本が59.5%の落込みで、米国は韓国及びタイ等への投資を積極化してはいるが、5カ国への投資は33.2%減となった。インドネシアの落ち込みは49.2%であった。(フィリピン55.6%、タイ50.5%、シンガポール34.6%、マレーシア14.7%の減)
インドネシアでは、銀行で100%外資出資を認め、製造業などでも「新たな優遇策を準備中」。(シンガポールは生産・研究開発に関する設備投資に税控除を導入。99年末までの申請を対象に税負担を30─50%軽減。フィリピンには言及なし。マレーシア及びタイは当該国レポートに掲示。)
ASEAN首脳会議ではASEAN投資地域(AIA)構想の早期実施を98年12月の「ハノイ宣言」に盛り込む見通し。('98/12/10日経夕刊1面トップ)
(3) 貿易
インドネシアの貿易は、アジア通貨危機が起こった97年統計では、同年前期の好況を反映してドルベースで輸出122,074百万(対前年比5.3%の伸び)、輸入114,434百万(同11.8%の伸び)とアジア通貨危機の影響は出ていない。しかし、海上貿易面でみると、特に雑貨が対象になるコンテナ海上荷動きでは、邦船関係者は同国の海上荷動きは輸出で20%、輸入で60%低下しているとしている。
95年のインドネシアの貿易依存度は次のとおりであり、輸出入ともに20%強の貿易依存度を示しマレーシアほど高くないが、主食であるコメすら輸入に頼らざるをえないなどの問題がある。
輸出23,9% 食料品、原材料燃料、原油、木材
輸入21.5% 工業製品、電気機械、化学薬品、電気機械、自動車、鉄鋼
(参考:観光客400万人規模 48億ドル規模)