2) Vung ang港と国道12号線回廊
Vung ang港
Vung ang港は、一般港として政府が1997年に承認しました。当分の間ターミナルの一つは地域の輸出入及びラオスとタイを対象にしたトランジット貨物に使用されます。Vung ang港はハティン区内に位置し、国道1号線からは9kmの距離にあります。立地条件はほぼ理想的といえます。季節風から保護されており、通常の水深は9〜15mで載貨重量10,000〜15,000トンの大型船舶に適しています。
建設中のターミナルが一つあります。浚渫によって水深を13mとし、載貨重量35,000〜50,000トン以上の船舶が寄港できるようにします。大量の貨物の運搬が可能な、載貨重量50,000トン級の大型船は、Son Duong島に停泊し、船荷の積み替えが行なえます。取り扱い能力は2000年までに、年間40〜50万トンになると推定されています。
Vung ang港の守備範囲は、Ha tinh省、Quang binhの各省とラオス中部の各県、タイ東北部の一部の県です。
国道12号線
ヴィエトナム政府とラオス政府間で調印された協定によれば、Vung ang港は、地元の輸出入のほか、ラオスを対象にしたトランジット貨物に使用するものとされています。国道12号線の建設により、Vung ang港からHa tinh区、Quang binh区を経て、Mu giaでヴィエトナムラオス国境を超え、そのままタケクまで結ばれます。これにより一つの回廊になるわけです。この事業は、ヴィエトナム側とラオス側の両方で進められています。
現在は大部分が1車線の細粒骨材べースです。
政府に提出された計画によれば、Mu giaとKhe veの区間(国道29号線)が現在から2005年までの間に改良されます。国道1号線との交差地点からMu giaまでの国道12号線は、Mu gia─Khe ve─Dong le─Ky anh間が約150kmであり、このうち一部の区間は現在の国道15号線を利用しています。タケクからVung ang港までの距離は約237kmです。この回廊が完成すると、特にラオスやタイからの物品の輸送にとって、さらに魅力的なものになります。ラオスやタイからのトランジット貨物は現在、国道9号線を通ってVung ang港へ運ばれていますが、今後はこの回廊が利用されるようになります。ヴィエトナム領内のDong ha─ダナン間約180kmは短縮されます(Dong ha─Vung ang間は190km)。